おばら（小原）消化器肛門クリニックは胃･大腸への痛みの少ない内視鏡検査、痔などの肛門疾患治療を臨床経験豊富な専門医が行います　

オンライン診療とは患者さんが自宅や職場などから当クリニックの医師とインターネット回線を通じテレビ電話で診察を受ける診療のことをいいます。患者さんはスマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータなどの端末機器を用います。診察後処方箋は患者さんのご自宅かもしくは指定の調剤薬局にFaxもしくは郵送にてお送りします。患者さんはクリニックや病院に来院することなく診察を受け、お薬処方を受けることが出来ます。

メリットはなんといっても患者さん側の利便性です。忙しくて薬をもらいに医療機関を受診する時間がとれない時などに自宅や職場にいながら診察をうけて処方をうけることが出来る点が最大のメリットといえるでしょう。またそのメリットが生かされる結果、継続的な服用が必要な生活習慣病や難病などに対する薬物治療の効果が最大限引き出すことが可能となり、病状コントロールの安定化につながります。また過疎地域での往診に際して医師の労力負担を軽減することにも役立っています。

通常診察に際して医師は視覚、聴覚、触覚、場合によっては嗅覚も使って診察を行います。聴覚については話し声だけではなく聴診器を用いて情報を得たり、手軽にできる超音波検査や当院のような肛門科専門施設では診断に欠かすことの出来ない肛門鏡や直腸鏡検査も行い正確な診断を心がけます。オンライン診療ではそれらの診察手法や検査を用いることができず、もっぱら患者さんの表情と話し声から情報を得るのみとなります。診察から診断にいたるプロセスにおいて情報収集にかなりの制約と限界がある点がデメリットとなります。

前の項目に記載したオンライン診療のデメリットの観点から、オンライン診療の許される範囲としては

①	病状が安定している方が決まった処方を定期的に受けている場合
②	①の方の中で予想しうる症状の変化に対して追加の処方が必要な場合
③	対面診療時に行った検査結果をお伝えするとき

などが挙げられます。通常では診察から得られる情報量に制約があるためまったくの初診の患者さんには原則的には許可されません。ただし新型コロナ流行時における感染拡大予防の観点から設けられた時限的な措置のように、特殊な状況下では初診からオンライン診療が許可される場合もあります

当院では原則的に上記に示した①②③に該当する方々に対してオンライン診療を導入して行っております。オンライン診療においては当初は肛門疾患や便秘、下痢などを含めた幅広い疾患に対して可能でしたが2018年の診療報酬改定に際して高血圧、糖尿病、高脂血症などの特定疾患、潰瘍性大腸炎やクローン病などの難病指定疾患に限定されてしましました。この文章を書いている2020年４月の時点においては、新型コロナ感染拡大予防に際しての時限的措置としてこれらの制約が解除され対象疾患は限定されておりません。
今後これらの規制緩和措置がどのような形で継続されるかは不透明ですが、皆様のご希望に応えられる範囲でオンライン診療を活用して参りたいと思います。

具体的な内容：

●原則的に当院受診歴のある方のみ対象です。
オンライン診療アプリ「クリニクス」をそれぞれお持ちの端末にダウンロードおよびインストールしていただきます。個人情報などアカウント取得に必要な入力とクレジットカードの登録、保険証の写真のアップロードなどの手続きが終了しましたら、当院のオンライン診療を予約していただきます。保険診療に関わる１～３割の負担金のほかに別途「電話・テレビ画像等送受信に関わる費用600～1000円を別途いただきます（診療内容によって異なります）。

具体的な手続き方法は以下のファイルをご参照ください。
http://www.obara-clinic.com/pdf/clinics-manual.pdf